Ashiya Stylish

[Oyassan]によるブログです。オリジナル商品の紹介や秘密の小部屋コレクションの裏話など・・・・・・。

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●蘆屋以外全世界禁煙 第1章・5・6・7第話●

はい!おやっさんです。
連載小説の続編です・・・・。
カテゴリから続けて読むこともできますよぉ~。

[第1章第5話]

驚くべき映像がそこにはあった。
谷本はその映像が何かを判断するのに数秒を要した。
それは人の脳であった。

いったいどういうことなのだろうか?
しばらくその脳を凝視していると、ゆらゆらと動き出すでないか!
怖くなった谷本はシャットダウンしようと思ったのだが、
その脳の映像から矢印のようなアイコンが飛び出してきて、
ヒトミマウスで脳の一部分をクリックするように指示をしてきた。
怖いもの見たさで谷本はクリックする。

サイケデリックな画像とともに、
BeatlesのHelpが流れ出すのであった・・・・・。

[The Beatles-Help]


そして低く曇った声で・・・・・。

「よく来たな谷本君・・・・・、私は君が訪ねてくれたことに感謝する」

「どういうことですか?あなたは生きているのですか?」

「生きているといえば生きている。死んでいるといえば死んでいる。
 ただひとつ言えることは、すでに肉体は存在しない」

「え?といことは、このネットワークの中だけに存在していると言うのですか」

「ああ、簡単に言えばそういうことだ!」

「なんの目的で?」

「それが知りたいのか?」

「知りたいと思いますが、知りたくないとも思います」

「では、なぜコンタクトしてきた・・・・」

「WHO発表のNewsを、ご覧になられましたでしょうか?」

「ああ・・・蘆屋市以外全世界禁煙のNewsだな」

「その件で、ぜひお力を貸していただきたいのですが」

「どうして私なのか?」

「伝説の数々の企画拝見いたしました。私だけの力では、どうしようもありません。
 津森さんの柔軟な発想とアイデアをお貸し下さい」

「谷本君のキャンペーン企画は読ませてもらった。なかなか面白いじゃないか!」

「ありがとうございます」

「谷本君、ひとつ提案がある。君の脳に私が入り込むのはどうだろうか・・・・」

「え?え?え?どういうことでしょうか?」

「私は肉体が存在しないのだが、私の脳はネットワークの中で生きている。
 そこで君のHumandoridの中枢部にハッキングをかけて、
 君の脳に埋め込まれているブレインメモリーを、私の脳と同化するというわけだ」

「ちょっと待ってください・・・・・」

「心配することはない。痛みも感じないし、君の脳が壊死することもない。
 君の脳はOb-La-Di Ob-La-Daの中で一時保管することになる」

谷本は津森の言っていることを理解しようとするのだが、
自分の存在が無くなるのでは?と不安になる。

「谷本君、今君はとても不安になっているだろう。
 しかし大丈夫だ!君の脳を一時保管することで、君の寿命は66年延びるのだから。
 そして同時に肉体も保管される状態になる」

「そのお話、まともに受けていいのでしょうか?」

「ああ、大丈夫だ!この私も以前同じようにして脳を保管されていたからな」

「少しだけ、お時間いただけますか。即答は無理だと思いますので・・・」

「じゃあ、こうしよう。369秒だけトライアルモードにしてみよう。
 そこで君がどうするかを考えればいい。どうだ?」

「トライアルモードまであるんですか・・・。369秒だけですね。
 わかりました。トライアルしてみます」

谷本がそう言った瞬間。
意識が薄れると同時にThe Rolling StonesのJumping Jack Flashが聴こえてくる。

谷本はとんでもないことをしているのでは、という強迫観念にかられた。
しかし想いとは裏腹に谷本は激しくシャウトする。

[Rolling Stones-Jumping Jack Flash]


そして谷本は脳から映し出されるビジョンに涙を流さずにはいられなかった。
そこにはこれまで過去にあった喫煙者への偏見や弾圧や反対運動など、
さまざまな映像が映し出されていた。
そしてそれらの映像とともに、谷本の脳は津森に同化されていくのであった。

数分後、
谷本は叫ぶ・・・。
いや、津森の脳が指令を出す。

「た・に・も・と・で・ぇ・~・す!!!」

続く・・・・・・・

[第1章第6話]

木下の上司である大前田義男は蘆屋市企画部企画課の一室にいた。
その部屋で一人の人物を待っているのである。
扉にノックがあり、その人物が入ってくる。

大前田は緊張した面持ちで深々と頭を下げる。
その人物は蘆屋市市長の山之本直であった。

「やぁ・・・。大前田君、久しぶりだな」

「お久しぶりです。山之本市長・・・・」

「無論WHOのNewsは知っていると思うのだが、極秘にあるプロジェクトが進んでおる。
 そこで、君にもこのプロジェクトに参加してもらおうと思っているのだが」

「それはどんなプロジェクトでしょうか?」

「いいかよく聞いてくれ!WHOの発表以来、住民の流出が始まろうとしている。
 おそらく現在の住民の大半は他府県へと流出するだろう。
 現に今日、転出課の受付だけでも数千人単位だ。しかし転入課には凄まじいほど
 問い合わせがあり数週間後には市内の人口は100万人に膨らみ、
 数ヵ月後には600万人近くなるのであろう・・・・。」

「そそそんなにですか?」

「ああ、そのようだ。しかも世界各国からスモーキングピープルがやってくるので、
 対応するのも大変になってくる。英語圏からイスラム圏からアフリカや南米、
 アジア各国など130数カ国にのぼる。」

「山之本市長・・・・。どうすればいいのでしょうか?」

「それを相談しているのだ。いいかプロジェクトチームのレジメでは、
 今回の危機を逆手にとってチャンスとみておるのだ・・・・。」

「というのは・・・・」

「まずプロジェクトの名前だが、“蘆屋スモーキングシティ宣言”となる。
 もちろんWHOや国連や国家機関や厚生省の了承も得ておる」

「山之本長・・・。なんかゾクゾクしてきました」

「こんなもんじゃないぞ。住民が流出するのは仕方がないが、転入するのは大歓迎だ。
 まず転入してくるスモーキングピープルに転入税なる税金を課税する。
 さらに蘆屋市独自の通貨を発行することになるというのだ」

「山之本市長・・・・。さらにゾクゾクしてきました」

「そうじゃろ・・・。転入税だけでも莫大な金額になることは間違いない。
 そして蘆屋市独自の通貨は、世界でも対ドルや対ユーロ対円に対しても
 絶対的有利な通貨になることは間違いない」

「山之本市長・・・・。ゾクゾクがワクワクしてきました。
 ひとつ質問していいでしょうか?」

「ああ、なんじゃ・・・・」

「その通貨の単位はどういうのでしょうか?」

「聞きたいか・・・・。大前田君」

「ぜひ、お伺いしたいです」

「その通貨はじゃな・・・・・」

「その通貨は・・・・・?」

「その通貨はというのじゃ・・・・」

ですか・・・・。」

「そうじゃ、円ではなくじゃ!!!」

「すすすすす素晴らしいです」

は数年後には、必ずや世界の基軸通貨になるだろう。
 そして、この街が世界の中心となるのも夢物語ではない」

「すすすすす素晴らしいです」

山之本は大前田の顔が紅潮していくのを見ながらほくそ笑んでいた。
彼は本当の山之本市長ではない。
山之本の肉体を間借りしているのである。

そう、あの男・・・・。
津森英吾の脳を持つ山之本市長なのである・・・・。

続く・・・・・・

[第1章第7話]

木下は直属の上司大前田が蘆屋市長山之本直に呼び出されていることも知らずに、
蘆屋市保健所の一室で再び谷本のHumandoridに接続を試みていた。

画面が立ち上がると同時に、
谷本の上気した顔が画面いっぱいとなる。

「き・の・し・た・ぁ・~」

「一体どうしたんだ?谷本・・・・・」

「あのなぁ~、勤務していたJTから出向で蘆屋市保険課へ転属になりまんにゃわ」

「ほんとかよ・・・・」

「うそちゃいまんねん・・・、ほんまでんねん・・・」

「おまえ・・・、なんかいつもと違うぞ」

「ほんまかいな!そうかいな!へぇ~・・・・」

「おまえ関西の出身じゃないだろ。いつからコテコテの関西弁になったんだ?」

「そがいなこと、どうでもよろしまんがな・・・・。
 そや、あんたのHumandoridに耳寄りな情報流しまっからブレインメモリー開放しといてんか」

「耳寄りな情報って、例の蘆屋市以外全世界禁煙のことか?」

「そうでんがな!まんがな!どんがな!」

木下は谷本の脳が津森英吾とも知らずに、
ブレインメモリーを開放するのであった・・・・。

意識が薄れると同時にThe Rolling StonesのJumping Jack Flashが聴こえてくる。

木下はとんでもないことをしているのでは、という強迫観念にかられた。
しかし想いとは裏腹に木下は激しくシャウトする。

[Rolling Stones-Jumping Jack Flash]


そして木下は脳から映し出されるビジョンに涙を流さずにはいられなかった。
そこにはこれまで過去にあった喫煙者への偏見や弾圧や反対運動など、
さまざまな映像が映し出されていた。
そしてそれらの映像とともに、木下の脳は津森に同化されていくのであった。

数分後、
木下は叫ぶ・・・。
いや、津森の脳が指令を出す。

「き・の・し・た・で・ぇ・~・す!!!」

津森のブレインウィルスは着々と広がっていくのであった。

そこへ興奮した大前田が帰ってきた。

「木下、山之本市長から素晴らしい極秘事項を聞いてきたぞ」

「そうでっか?大前田はん・・・・」

「どうしたんだ?木下・・・。その言葉遣いは?」

「どうでもよろしまっしゃろ・・・。それよりでんがな、あんさん。
 わても耳寄りな情報入手してまんがな」

「おいおい!いいかげんにしろよ・・・」

「そんなことより、あんさんのHumandroidのブレインメモリー開放したってんか!」

「わかった、わかった。その後に俺の話も聞くんだぞ」

「はいな、ちょ~いな・・・・」

大前田は木下の脳が津森英吾とも知らずに、
ブレインメモリーを開放するのであった・・・・。

意識が薄れると同時にThe Rolling StonesのJumping Jack Flashが聴こえてくる。

大前田はとんでもないことをしているのでは、という強迫観念にかられた。
しかし想いとは裏腹に大前田は激しくシャウトする。

[Rolling Stones-Jumping Jack Flash]


そして大前田は脳から映し出されるビジョンに涙を流さずにはいられなかった。
そこにはこれまで過去にあった喫煙者への偏見や弾圧や反対運動など、
さまざまな映像が映し出されていた。
そしてそれらの映像とともに、大前田の脳は津森に同化されていくのであった。

数分後、
大前田は叫ぶ・・・。
いや、津森の脳が指令を出す。

「お・お・ま・え・だ・で・ぇ・~す」

津森のブレインウィルスは、さらに広がっていくのであった。

続く・・・・・・・・・
  1. 2011/02/27(日) 13:41:24|
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