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Ashiya Stylish

[Oyassan]によるブログです。オリジナル商品の紹介や秘密の小部屋コレクションの裏話など・・・・・・。

●蘆屋以外全世界禁煙 第1章・第4話●

はい!おやっさんです。
連載小説の続編です・・・・。
カテゴリから続けて読むこともできますよぉ~。

[Smoke on the water]


WHOの発表があってから谷本は勤務しているJT本社企画部企画課で、
プロジェクトチームのリーダーとして活動していた。
まず彼が立ち上げたのが生産中止となった煙草銘柄を9品目復活させて、
キャンペーンチームによる販促促進活動を立案した。

●セブンスターガールによる試煙及び販売活動●
●ハイライトギャルによる試煙及び販売活動●
●ショートホープシスターズによる試煙及び販売活動●
●缶ピースレディによる試煙及び販売活動●
●ゴールデンバッドボーイによる試煙及び販売活動●
●チェリーボーイによる試煙及び販売活動●
●エコーマンによる試煙及び販売活動●
●キャスターブラザーズによる試煙及び販売活動●
●しんせい姉妹による試煙及び販売活動●

これらの9品目をJR蘆屋改札口前にて、
大々的にキャンペーンをしようという計画である。
なんせ蘆屋市を除いて世界中が禁煙となるわけだから、
想像以上にスモーキングピープルがやってくるのは間違いない。
そして何よりも考えられるの外国の煙草メーカーの反応である。
WHOは煙草の販売に関して一応のメッセージを通達している・・・・。
その内容は喫煙できる蘆屋市を統括する国の煙草メーカーのみだと。
しかし各国の煙草メーカーは黙って引っ込むはずはない。
現在でも多くの海外闇煙草が流通しているのだから。
のっぴきならない状況ではあるが、JTとしても手をこまねいていられない。
なにしろ10数年前には煙草が主要売上の大半を占めていたのだが、
年々右肩下がりの売上高となりいまやジリ貧状態である。
煙草企画部開発課など地下室の片隅に追いやられ2~3人だけらしい。
しかしその中の一人に伝説の企画マンがいることを知っているのは、
ごく僅かの人間だけとなっている。

谷本は社内全員のネットワークシステムOb-La-Di Ob-La-Daを立ち上げる。
このシステム自体を作った張本人津森英吾なる人物へのコンタクト・・・。
Ob-La-Di Ob-La-Daから名前を入力して検索をかけてみると、
そこには入社当時の津森英吾の顔写真とともに伝説の企画が書かれていた。

その内容とは・・・・・。

●煙草のフィルターを含めた全長36.9cmの「Longlife」なる煙草を企画●
●煙草の直径が3.6cm・フィルターを含めた全長が6.9cmの「Bigmouth」なる煙草を企画●
●煙草にカレーパウダーをしみこませた「インド人もびっくり!」なる煙草を企画●
●煙草の煙が虹色になる「Rainbow Magic」なる煙草を企画●
●煙草に除虫菊を混ぜ込み、その副流煙で蚊を撃退させる「血、吸うたろか!」なる煙草を企画●
●煙草をナノレベルのパウダーにして那智黒飴に混ぜ込む「那智のニコチン」なる煙草飴を企画●
●煙草の煙が自然にハートマークになる「ハートに火をつけて」なる煙草を企画●
●煙草をゲル状にして毎朝歯磨きのように使える「吸ったかもんだか」なる煙草歯磨きを企画●
●煙草を味付け海苔のような形状にし、ご飯に巻いて食べる「たばこですよ」なる煙草海苔を企画●

こういった企画ページだけでもかなりあった。
谷本は津森英吾の深い洞察力と物事への造詣に感銘を受けるとともに、
この人物は一筋縄でいかないとも思ったのである。
しかもOb-La-Di Ob-La-Daと名づける人物なのだから・・・・・・・・・。
谷本は意を決してコンタクトボタンを静かに押す。

そこに映し出されたのは?

続く・・・・。
  1. 2011/02/18(金) 17:30:41|
  2. ●蘆屋以外全世界禁煙●
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●蘆屋以外全世界禁煙 第1章・第3話●

はい!おやっさんです。
連載小説の続編です・・・・。
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[ダウンタウンブギウギバンド]

[第1章・第2話]
「木下か・・・・。オレだよ谷本だ。久しぶりだな。」
10数年ぶりに聞く声は重く沈んでいた。

「ああ谷本か・・・・。今お前のHumandorid見ていたぜ。」
木下も同じような声で話す。

「そうか、オレも見ていたよ。」

「なぁ谷本・・・。2月22日の報道もちろん知っているよな?」

「あぁ、知っている。お前から連絡があると思ってたところさ。
 ところで、俺からなにを聞きだそうとしているんだ?」

「そういう、お前こそどうなんだ?」

しばしの沈黙の後、二人のHumandoridに突然エラーメッセージが表示される。

激しい雑音と砂嵐の画面・・・・・。

そして、シャットダウン。

木下は再読み込みしようと試みるがHumandoridは反応しない。
何者かによるハッキングをされているようだ。
木下はすべてのメモリーのバックアップ機能を準備して終了させることにする。

いったい誰の仕業なんだろう?
おそらく個人レベルではないことは確かである。
考えれるのは、かなりの力を持った権力に間違いない。

「これは厄介なことになりそうだな・・・・・。」

翌日、
朝早く起床した木下は壁に埋め込まれているスクリーンビジョンで、
蘆屋ローカルビジョンなるニュースをチェックする。

そこに映し出された映像には・・・・。
市役所前に険しい表情をした大勢の住民が列を作り市役所が開くのを待っている姿。

その次の映像は・・・・・。
国内の国際空港に到着した世界各国のスモーキングピープル。
ヨーロッパからアジアからアメリカから・・・・。
国内の空港もスモーキングピープルでごった返ししていた。
人・人・人の波が延々と続く。

木下はクシャクシャになったゴロワーズのパッケージから最後の1本を抜き取ると、
かなり年季の入ったジッポーで火をつけ深く吸い込む。
いったいどんな1日なるのだろうか?
そしてどんな苦悩と混乱が待ち受けているのだろうか?
そう考えると頭の中がチリチリと痛み出すのを覚えた・・・・・。

続く・・・・。
  1. 2011/02/13(日) 19:04:37|
  2. ●蘆屋以外全世界禁煙●
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●蘆屋以外全世界禁煙 第1章・第2話●

はい!おやっさんです。
連載小説の続編です・・・・。
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[第1章・第2話]
木下の吸う煙草の銘柄は、ゴロワーズという辛口のフランス煙草である。
フランスの俳優ジャン・ギャヴァンが映画の中でコートの襟を立てて吸う姿にインスパイアされた。
ゴロワーズを吸い終わるころ、ふと考えが生まれた。
2010年10月1日煙草値上げから、どうも雲行きが怪しくなってきたのではと・・・・。

木下はそれ以降の煙草に関するニュースをチェックしようとパソコンを開くことにする。
2022年のパソコンは凄まじいほど進化していて、
網膜にコンタクトレンズのように直接貼り付けるタイプである。
視神経から脳へと信号が送られ自分が見たいものを瞬時にして映し出すのである。

それによると、

2010年10月1日JT煙草105銘柄中103銘柄¥110~¥140値上げ。
2011年10月1日JT煙草105銘柄中103銘柄¥210~¥240値上げ。

おや?
この2年間でかなりの値上げされているのだが2銘柄だけは値上げしてないぞ?

この2銘柄について調べてみる。
ソブラニー・カクテル・100とソブラニー・ブラック・ロシアンという煙草であった。
201005021140329e3.jpg

なぜ?
JTはこの2銘柄を値上げしなかったのだろうか?
ちょっと調べてみる価値はあるなと思い、
自分の脳に埋め込まれているブレインメモリーに記憶させることにする。

2012年4月11日JT煙草105銘柄中52銘柄を生産中止とする。
2013年10月1日JT煙草53銘柄中51銘柄¥510~¥540値上げ。
2015年10月1日JT煙草53銘柄中51銘柄¥810~¥840値上げ。

この年にひとつの事件が起こる。
日本国内に闇煙草が流通するようになってくる。
海外からはもちろんのこと国内でも生産されているらしい。

2016年4月11日JT煙草53銘柄中26銘柄を生産中止とする。
2018年10月1日JT煙草27銘柄中25銘柄¥1210~¥1240値上げ。
全世界各地の愛煙家による小規模な暴動が起こり始める。

2020年4月11日JT煙草27銘柄中25銘柄を2年以内に製造中止とする。
この年にも事件は起こっていた。
JTが管理している煙草の苗を管理していた倉庫で大量に盗まれた事件である。

2021年10月1日JT煙草2銘柄中2銘柄¥369値下げ。

ん?値下げ?
その銘柄はソブラニー・カクテル・100とソブラニー・ブラック・ロシアンだった。
image.jpg

そして、
2022年WHOが突然発表した全世界禁煙となるのである。

木下は大まかなその流れのすべてをブレインメモリー記憶させると、
ソファにもたれ3本目のゴロワーズに火をつけ、もう一つのHumandroidなるソフトを開く。
大学院時代のゼミで親交のあった谷本誠太郎にコンタクトしてみる。

谷本のHumandroidのパーソナルデータをチェックしてみると、
彼はJTの本社企画部企画課に勤務していた。

そのとき、
木下のHumandroidにTalk to Talkのメッセージが・・・・・。

続く・・・・。
  1. 2011/02/09(水) 20:17:38|
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●蘆屋以外全世界禁煙●

はい!おやっさんです。
本日より連載小説が始まります。
カテゴリも作りますので・・・・。

[Platters-Smoke Gets In Your Eyes]


●蘆屋以外全世界禁煙●

[第1章]
2022年2月22日国連機関のWHOは突然世界に向けて発表をおこなった。
全世界を禁煙と。
しかしWHOは、ひとつだけ付け加えた。
日本にあるひとつの小さな都市を除いてと・・・・・。
その都市は関西にある小さな街“蘆屋市”だった。

蘆屋市の保健所に勤める木下潤一は自宅で煙草の煙を眺めながら、
日本の国営放送による全世界禁煙報道特別番組を観ていた。
その番組によると世界の空港から愛煙家達が蘆屋市に向かっているといっている。
その数も半端でないらしい。
煙草を持つ手が微かに震え愕然とした。
そしてCNNやBBCなどのニュースキャスターや全世界のジャーナリストが、
蘆屋市という小さな都市に大挙して訪れるのはいうまでもない。

と、その時。
木下の携帯電話のベルが鳴る。
発信者は木下の上司である大前田義男主査からだ。

「木下か。テレビ観たか?とんでもないことが起きているぞ!」

「大前田主査!いくらWHOが発表したとしても、こんなことが許されるのですか?」

「いいかよく聞け。政府も極秘で反対声明を出したらしいのだか、
 どうやら多額の煙草マネーが世界中の愛煙家からばら撒かれたらしい。
 それによって強引に決議が決まりグーグルマップでAを検索してWHOの一人の愛煙家が
 指を刺したのが蘆屋だったそうだ。」

木下は脇の下に、いやぁ~な汗が流れるのを感じた。

「ほほほほほほほんまですか?」

木下は興奮してくると電話の声がやたら大きくなる。

「いいか明日は定時より早く出勤して対策チームを立ち上げるのだが、
 お前もそのメンバーに入っているので朝7時集合だぞ。」

「ええわかりました。ところで大前田主査、まだ禁煙続いているんですか?」

「そんなもん、このニュース見てから吸いまくりや!」

大前田からの電話を切り、木下は2本目の煙草の火をつける。
立ち昇る紫煙の煙が龍が如く天井に向かって駆け昇っていく。
これからこの街はどうなってしまうのだろうか?

続く・・・・・。
  1. 2011/02/08(火) 20:26:48|
  2. ●蘆屋以外全世界禁煙●
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